独立開業。私の場合・・・。
独立開業を考え始めてから
私は思いついたことを書き留める
A3くらいの大きなスケッチブックをノートとして
いつも身近に置いていました。
そのノートには
自分のなかで印象に残リ続けている言葉や
響きが心地良い言葉、もちろん善い言葉、
いいキャッチフレーズ、「ナイス!」と思ったサービスを書いたり、
雑誌の切り抜きを貼ったりしました。
実現するかどうかは別として、
「もし、自分でお店を持てたらこんなコトをしたい」
という夢や希望もどんどん書きました。
逆に性格的に
『こんなコトは「できない」「したくない」
「やらない」』というコトも書きました。
インテリア雑誌を古本屋で購入しては
「いいな」、と思った色の組み合わせや
照明器具や椅子やテーブルなどの調度品、
外観の門構えや看板や書体などを切り抜いて
どんどん貼り続けて。
どんどん書いて、
書き足して、
ばんばん貼っていく。
そして定期的に
今のフィーリングではなくなったものを
じゃんじゃん剥がして消していく。
剥がして、何も残らなかったページも
もちろんあります。 が、
こうして自分の好きな世界観を
アップデートしながら固めていく。
そのノートに
最後まで残された言葉をつないでいくと。
私の場合はこのようになりました。
ワインのたたずまいや
一瞬の色をじっくり楽しんで
美味しくいただくことを
お伝えします
ワインは人が造りだすもの
人は個性
ワインも個性
ソムリエ気分で
いろいろなワインに
出逢えるワインショップです
これがコンセプトです。
みな様にお渡ししている個人名刺や
ショップカードの裏面に書いてます。
コンセプトがあると
強い。
多少のことでは迷いません。
だって、迷ったときは
コンセプトに添っているかどうかが
判断基準としてあるからです。
13年前とはちがって
今のこの厳しい時代に独立開業をすることは
たいへんな覚悟が要ります。
でも、その「独立開業したい」という気持ちを
止めることは誰にもできないことを
私は知っています。
私は「ワイン屋」を強くするために
その柱を「提案」「品揃え」「贈り物」としました。
客層もB to B も B to C も両方。
なぜならば、目標は「いちにちでも長く続けること」なので、
柱を多くして強くすることが大事と考えました。
そんな考えで2011年に独立起業を果たしましたが
あれから時は流れ、世情は大きく変わりました。
もし、いまの時代に私が独立起業するならと考えたとき、
ねらうべきは二刀流です。
二刀流にはふたつの考え方があると思います。
ハードとソフトです。
ひとつは。
たとえば陶器屋さんが陶器を売るために
食べ物屋さんをする。
これは自慢の陶器に美味しいお料理を
美しくよそおうことで、その器が手に馴染むことや
ちょうどいい重さや角度であることなどを
実際に伝える事ができる。
これは「陶器という器」を実際につかってもらうので
ハードといえる。
もうひとつの考え方は。
たとえば、語学プラス専門知識。
英語が話せる車の修理屋さん。
英語が話せる花屋さん。
英語が話せる魚屋さん。
などなど。
これは目に見えない人的サービスなのでソフト。
ハードとソフト。
両方を掛け合わせたらもっとすごい!
はてしないブルー・オーシャンで
のびのび日光浴でもしながら
楽しく泳げます。
誰かが生み出して成功したビジネスモデルを
「流行っているから」と真似をしたところで
真似は真似でしかなりません。
流行っているのは、実はそもそも立地が良かったり
名物店長がいたりするからかもしれません。
自分を掘り下げて
他の誰もできないことを見つけること。
自分しか出来ないことを
ちゃんと見つけること。
見つけたことが
誰かの役に立つこと。
これが付加価値。
その付加価値が
この時代に合っていたら
何も心配することはないと思います。
時代に合っていなければ
合うようにもっていく。
これからの独立起業は
自分が社会に対して生み出せる付加価値を
見出(みいだ)せるかがカギ。
これは個人的意見。
あくまでも。
S・hamada
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