「Hermitage」

わいんや目福口福

2025年01月24日 15:31








勉強すると
何ができるかって?




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先ほど国産2ドアの
ビンテージ・スポーツカーに乗った
外国人のお客様が初ご来店でした。

きれいなかりゆしウエアをお召しになって
両腕のタトゥーはジャポネスク([Japanesque)。
「あっ、日本が好きなんだな」ってすぐにわかって
会話をする前からとても興味が沸くお客様でした。


外国のお客様がお越しの時は
私なりの決まったご挨拶をしてお迎えします。
その儀式も終わり、「ごゆっくりどうぞ!」
といったん離れたのですが
数秒後には頭をカキカキ。


そう、困っているのです!


困ったときのジェスチャーは
国や人それぞれではありましょうが、
ですが、困っているなっていうことは
見ていればわかります。


「What's Tast Do You Like?」
と声をかけました。

かけましたら・・・

「Hermitage。」
とおっしゃるではありませんか!

「Oh~!Great!」

エルミタージュの名を発するとは
もう格別に間違いない。

しかしながら、私の手元にいま、
エルミタージュはない・・・・。

でもコート・ロティーはある!


コート・ロティーをご覧に入れたとき、
「My father like this!(僕の父のお気に入りだよ。)」
とすぐにおっしゃってました。
ですので、わざわざの細かい説明など必要とせず。

ご家族で良いワインを飲むような環境で
お育ちになったことがわかり、
私はますますゲストに対して
興味がマシマシ。



2018年のコート・ロティと
2014年のコート・ロティをご提案して
ゲストはどちらを選んだと思いますか。

まよわず2014年を選びました。





会話の中で
「シャトーニュフは13品種でうーん・・・」と
おっしゃっていたので
ご提案としてコート・ロティで良かったはず。


エルミタージュがお好きなら
きっとコート・ロティも大丈夫。

なぜならば両方ともシラーが主要品種!
しかもお選びのコート・ロティは
シラー100%だから、きっとOK。


勉強をするから、自信をもって
この銘柄をおすすめできる。

勉強をしているから、
お相手にとっても
不足のないワイン屋でいられる。

「沖縄のワイン屋って
こんなもんか」って思われないように
しーーーーーーよおっと!



スッと来て、
ちょっと会話して
パッと購入して
あっという間に帰られたお客さま。

ご出身はイタリアとのことなので
届いたばかりのピエモンテのワインをご覧にいれました。
もちろんご存じで「Langhe、Nice!」とおっしゃって。



今日のワインが美味しいと感じてくださったら
きっとまた来てくださる。

きっと再びのご来店があると信じる。


楽しみが増えたワイン屋の
ある日あるとき(実はさきほど)の出来事。








S・hamada
























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