「Hermitage」
勉強すると
何ができるかって?
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先ほど国産2ドアの
ビンテージ・スポーツカーに乗った
外国人のお客様が初ご来店でした。
きれいなかりゆしウエアをお召しになって
両腕のタトゥーはジャポネスク([Japanesque)。
「あっ、日本が好きなんだな」ってすぐにわかって
会話をする前からとても興味が沸くお客様でした。
外国のお客様がお越しの時は
私なりの決まったご挨拶をしてお迎えします。
その儀式も終わり、「ごゆっくりどうぞ!」
といったん離れたのですが
数秒後には頭をカキカキ。
そう、困っているのです!
困ったときのジェスチャーは
国や人それぞれではありましょうが、
ですが、困っているなっていうことは
見ていればわかります。
「What's Tast Do You Like?」
と声をかけました。
かけましたら・・・
「Hermitage。」
とおっしゃるではありませんか!
「Oh~!Great!」
エルミタージュの名を発するとは
もう格別に間違いない。
しかしながら、私の手元にいま、
エルミタージュはない・・・・。
でもコート・ロティーはある!
コート・ロティーをご覧に入れたとき、
「My father like this!(僕の父のお気に入りだよ。)」
とすぐにおっしゃってました。
ですので、わざわざの細かい説明など必要とせず。
ご家族で良いワインを飲むような環境で
お育ちになったことがわかり、
私はますますゲストに対して
興味がマシマシ。
2018年のコート・ロティと
2014年のコート・ロティをご提案して
ゲストはどちらを選んだと思いますか。
まよわず2014年を選びました。
会話の中で
「シャトーニュフは13品種でうーん・・・」と
おっしゃっていたので
ご提案としてコート・ロティで良かったはず。
エルミタージュがお好きなら
きっとコート・ロティも大丈夫。
なぜならば両方ともシラーが主要品種!
しかもお選びのコート・ロティは
シラー100%だから、きっとOK。
勉強をするから、自信をもって
この銘柄をおすすめできる。
勉強をしているから、
お相手にとっても
不足のないワイン屋でいられる。
「沖縄のワイン屋って
こんなもんか」って思われないように
しーーーーーーよおっと!
スッと来て、
ちょっと会話して
パッと購入して
あっという間に帰られたお客さま。
ご出身はイタリアとのことなので
届いたばかりのピエモンテのワインをご覧にいれました。
もちろんご存じで「Langhe、Nice!」とおっしゃって。
今日のワインが美味しいと感じてくださったら
きっとまた来てくださる。
きっと再びのご来店があると信じる。
楽しみが増えたワイン屋の
ある日あるとき(実はさきほど)の出来事。
S・hamada
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